Pixel 4aを使用して1ヶ月以上経過したのでレビューしようかと思います。結論から書くと買って後悔のないスマホだと考えています。
Pixel 4aを購入した理由は夜景モードを主としたカメラ性能に惹かれたからです。使ってカメラ性能はハイエンドスマホクラスと確信。ただ、気になったポイントも多々ありました。
使ってわかったPixel 4aの良いポイント、気になるポイントを紹介します。
- 純正カメラアプリの仕様がイイ!
- カメラの夜景モード、天体撮影機能。カメラはハイエンドスマホクラス
- RAM6GB
- ストレージ128GB
- 軽さ
- ピュアAndroid
- DSDV(eSIMとnanoSIM)
- おサイフケータイ対応
- 高性能なSoCのSnapdragon 730G搭載
- 安さ
- ステレオスピーカー
- OSアップデートのはやさ
- 楽天モバイル対応
- 有機EL(黄色っぽいと感じる人もいるようですが、私はiPhone 11 proと似た感じだと思います)
- パンチホールを採用したベゼルレスなデザイン
- イヤホンジャックあり
- 片手で操作しやすい大きさ
- 電池持ち(最新スマホの中では電池持ちが悪い)
- 超広角カメラがない
- 防水防塵非対応
- ディスプレイのガラスがGorilla Glass 3(3は数年前のモデル)
- 通知ランプがない(通知に気付きづらい)
- DSDVがeSIMとnanoSIMという仕様
- ポートレートモードでストローを認識しづらい
- カメラがシングルカメラなのに出っ張っている
- MicroSDカード非対応
- Photoshop Camera非対応(カメラを売りにするスマホなのに非対応なのは少し残念)
- マットな背面デザインが少しチープ
良いポイント、気になったポイントを挙げました。主に太字のところを詳しく書いていきます。
目次(押したら飛べます)
良いポイント
Pixel 4aの良さを使った実感から書いていきます。
基本性能が高い
Pixel 4aは基本的な性能が高くサクサク動きます。スマホの性能を計測するAntutu BenchmarkやGeekbench 5でもまずまずのスコアを残しています。
SoCのSnapdragon 730GとRAM6GBが効いていると感じます。
関連記事
Pixel 4a(Snapdragon 730G)のベンチマークのまとめ。 Antutu、Geekbench 5、PCMarkなど
純正カメラアプリが使いやすい
カメラを売りにするスマホだけあって純正カメラアプリが使いやすいです。
- オートモードと夜景モードでJPEGとRAWを同時に保存できる
- ポートレートモードで通常の写真と背景のボケた写真を同時保存できる
- オートフォーカスの追従性が良い
- 露出を手軽に変更できる
これらが挙げられるでしょうか。
レンズマークが付いている写真がRAWで記録したもの。
オートモードと夜景モード(天体写真も含む)でJPEGと同時にRAWというファイル形式で写真を記録できます。2枚同時というのは一眼ではよくある設定です。
RAWは情報をJPEGに比べて多いので、自分で写真でレタッチしたい人にとってかなり良い仕様です。少なくともミドルレンジスマホでは少ない仕様でしょう。特に夜景モードでRAWを記録できるのは嬉しい。写真編集が楽しくなります。
ポートレートモードではボケた写真とボケていない写真を同時に記録できます(RAWは記録できない)。
オートフォーカスも動いている被写体についていってくれます。動き回る被写体(子供や動物)にもピントを合わせやすいです。
露出(明るさ)調整もやりやすいです。上のバーで全体の明るさ、下のバーで暗いところだけの明るさ調整が可能。Pixel 4aは明るく撮る傾向にありますが、「明るすぎるな」と思えばバーで好きな露出に調整できます。
Pixel 4aはマニュアル撮影モードはないですが、ある程度自分好みの写真に調整することが可能です。カメラ好きにもカジュアル層にも使いやすいカメラアプリとなっています。
純正カメラアプリを立ち上げても、他のアプリが落ちにくい
カメラアプリは案外重いことが多く、iPhoneでもカメラアプリを立ち上げると元々使っていたアプリが落ちている、なんてことはよくあるかと思います。
しかし、Pixel 4aの多めのRAMのおかげか、純正カメラアプリが軽いおかげなのかはわかりませんがカメラアプリを使用してもアプリが落ちにくいです。
例えば、
ポケモンGO→純正カメラ→ポケモンGOと使ってもポケモンGOが再起動されません。
Pixel 4aはカメラを売りにするスマホです。カメラアプリを起動させても他のアプリが落ちにくいのは、地味に素晴らしいポイントだと思います。
カメラの夜景モード、天体写真機能が素晴らしい
夜景モードは少なくともミドルレンジスマホ最高、そしてハイエンドスマホにも負けない性能を誇ります。
とにかく暗所に強いです。光量の少ないところでもISOを上げずにソフトウェア処理で、ノイズののらない綺麗な写真が撮れます。
天体写真機能もなかなか面白い。
スマホ用の三脚などにPixel 4aを設置して、夜景モードを使えば発動します(暗いところじゃないと駄目)。しっかりと固定すれば三脚じゃなくても大丈夫です。
私が撮影した場所は大阪市内でお世辞にも星を観測するのに最適な場所とは言えません。ですが、肉眼で見る以上の星を撮影できます。
スマホの重量化が進む中で圧倒的に軽い
重さが143gと軽すぎます!
最近のスマホは200g超えが多い中で143gは驚異の軽さ! 長時間持っていても疲れにくいです。背面のマットな素材に高級感はありませんが、その代わり軽いです。ただ、もう少し重くしていいからその分バッテリーを積んでくれ、とは思います……
ピュアなAndroidのおかげかサクサク動く
Pixel 4aの売りはピュアなAndroidというところです。ピュアなAndroidには良し悪しがありますが、良い点は無駄にカスタマイズされていないところ。
そのおかげかサクサク動きます。同じような処理性能のRedmi Note 9Sより動作か軽く感じます。
eSIMとnanoSIMでのDSDVに対応。eSIMで維持費が安くなる
eSIMとnanoSIMでDSDVに対応しています。eSIMは癖があり使いにくいですが、対応したことで例えばドコモのメイン回線を維持したままで、楽天モバイルのeSIMを使うなんてこともできます。
またnannoSIMを楽天モバイル、eSIMをIIJmioにすることで月額440円~かけ放題が可能です。月々の維持費を下げたい人におすすめです。
ストレージ128GBは素晴らしい
Pixel 4aにはMicroSDカードが使えません。しかし、ストレージが128GBもあるので相当ハードに使わない限り、ストレージで困ることはないです。
また、Pixel 4aはSIMフリースマホで余計なプリインストールアプリが入っていません。なのでストレージが無駄なアプリで圧迫もされません。
ライバル機種のiPhone SEの128GBモデルは5万円を超えるので、1万円の差でこれはすごい。
おサイフケータイ対応
防水防塵には非対応ですが、おサイフケータイ対応しています。SIMフリースマホにおサイフケータイ対応スマホが少ない中でこれはとても良い点です。
気になるポイント
Pixel 4aは良いスマホですが、気になるポイントは当然あります。使って気になった部分、個人的には大丈夫でも人にとっては気になるだろうな、といったポイントを書いていきます。
電池持ち
これが1番嫌なポイントです。電池持ちはかなり重要だと考えているのでここは本当に残念です。
Pixel 4aの電池持ちは一昔前のスマホの電池持ちと言って良いでしょう。
決して悪くはない……が、Pixel 4aのバッテリー容量は3140mAhです。4000mAh以上のバッテリーが当たり前となってきた最新スマホと比較すると当然電池持ちは良くないです。
Pixel 4aの電池持ちレビュー。電池持ちを期待してはダメなスマホ!という記事で書いていますが、Pixel 4aの電池持ちはハッキリ言って並以下です。
今は大容量バッテリーかつ高性能なスマホが多くあるので、電池持ちを期待してPixel 4aを買っては駄目です。
通知ランプがない
使っててアレっと思ったのが、通知ランプがないということ。私が使っていたAndroidスマホだと通知ランプがあったので違和感がありました。
ただ、Always On Displayの活用でこれはある程度解決できます。
超広角レンズがない
近頃のスマホには珍しくシングルカメラ。超広角カメラがないのは残念。超広角カメラがあると広い範囲を写真に収めることができますからね。
ただ、気になる点には入れましたが個人的にはそこまでマイナスポイントではないです。スマホの超広角カメラはメインの広角カメラに比べるとレンズ性能が落ちる傾向にあるので、環境の良い(明暗差がない)ところでしか力を発揮しにくいです。だから私はスマホの超広角カメラはあまり使わないです。メインカメラの性能が良いのでPixel 4aのカメラ性能には満足しています。
ただ、超広角カメラがどうしてもいるって人は厳しい仕様です。夜景に強い+超広角が欲しいならPixel 4a 5GやPixel 5などの違う機種を選びましょう。
超解像ズームは悪くないが綺麗ではない
Pixel 4aは望遠レンズがありませんが、「超解像ズーム」ということができます。
超解像ズームとはデジタルズームをしても写真の劣化が少なくなるというPixel 4aの機能です。
デジタルズームで2倍にしてもそこまで汚く写ってはいません。2倍くらいまでは実用性があるかもしれません。
ただ、5倍、7倍のズームだと粗がかなり目立ちます。
Pixel 4aの超解像ズームは綺麗に写すという目的には合わない機能だと思います。
防水防塵非対応
Pixel 4aには防水防塵機能はついていません(生活防水程度ならついているという不確定な情報ならありますが)。正直防水防塵さえあれば万人にオススメできるスマホだったと思います。お風呂で使いたい人はPixel 4aを選んでは駄目ですね。
Gorilla Glass 3の強度が心配
個人的に超広角カメラの非搭載や防水防塵非対応よりも、ディスプレイに採用されているGorilla Glass 3というガラスが気になりました。
Gorilla Glassはコーニング社が開発しているスマホ用のガラスなのですが、Gorilla Glass 3は数年前のスマホに搭載されているモデル。Gorilla Glassは現在6までが多く出回っていてハイエンドスマホにはGorilla Glass 6が採用されています。(現在は6よりも新しいモデルがあります)。
現在販売されているミドルレンジスマホにも6とはいかないですが、5くらいは採用されているので、Pixel 4aの3というのは強度に不安があります。Pixel 4aはかなりコスパ良い端末ですが、ディスプレイのガラスでコストを削減してると推察されます。しっかりフィルムを貼り付けたほうが無難でしょう。中国製ではなくPDA工房やラスタバナナなどのフィルムを選ぶと気泡が入らず上手く貼れます。ピッタリずれずに貼りたいならラスタバナナが特にオススメ。
ポートレートモードストロー問題
気になるというほどの問題ではありませんが、書いておきます。ポートレートモードでストローをさした飲み物を撮るとストローが認識されずボケてしまうという問題。これはPixel 4aだけの問題ではなく様々な機種で起きる現象。Pixel 4aで必ず起きるわけではないですが、高確率で起きてしまっています。
色々なサイトでPixel 4aのポートレートモードが良いと書かれていますが、私は微妙だと考えています。
ボケてはいけないところがボケて、ボケないといけないところがボケていたりします。ここはやはりシングルカメラということが影響しているかと思います。
スタバで買ったドリンクをポートレートモードでパシャっと撮りたい人は注意!
マニアックなところがない
Pixel 4aは優等生なスマホでマニアックなところがありません。リフレッシュレートも60Hzと普通ですし、カメラ以外だといじるポイントがあまりないかもしれません。
ガジェット好きには意外と響かない端末なのかもしれません。ガジェット好きならRedmi Note 10 Proのような機種のほうが良いかもしれません。
まとめ
Pixel 4aは買って後悔のないスマホだと感じました。これで42900円ならコスパが良すぎます。だからこそ電池持ちに関しては残念なところ。
しかし、ミドルスペックスマホの中ではではカメラ最強! カメラにこだわる人にとって最高のスマホとなっています。