Pixel 4aは暗所に強いカメラが特長です。そこでPixel 4aの夜景モードで夜景を撮影してみました。
Pixel 4aの夜景の作例、夜景モードの特徴をまとめましたので、ご覧ください。
目次(押したら飛べます)
カメラスペック
背面カメラ
- 12.2 MP デュアル ピクセル背面カメラ
- ƒ/1.7
- オートフォーカス、デュアル ピクセル位相差検出
- 光学式および電子式手ぶれ補正機能
- 視野 77°
- 画素サイズ 1.4 μm
前面カメラ
- 8 メガピクセル広角カメラ
- ƒ/2.0、固定フォーカス
- 視野 84°
- 画素サイズ 1.12 μm
カメラ機能
- 夜景モード
- トップショット
- ポートレート モード
- HDR+
- デュアル露出補正
- モーション オートフォーカス
- 超解像ズーム
スペックだけ見ると全く大したことことなさそうに見えます。最近のトレンドの高画素でもないですし、レンズも1つしかないです。
しかし、Pixel 4aの真骨頂は夜景モードです。Pixel 4aは超広角レンズがないこと以外、Pixel 5やPixel 4a(5G)と同等のカメラ性能です。Pixel 4a(5G)やPixel 5の購入を考えている人も参考にしてみてください。
Pixel 4aの夜景モードはすごい
作例の前にPixel 4aの夜景モードの特長を書きます。
このTwitterの写真は2枚目がiPhone 11 Pro Max、3枚目がRedmi Note 9S、そして4枚目がPixel 4aです。全て夜景モード(ナイトモード)で撮影しています。
このグミのパッケージは光を蓄えて暗闇で光るという仕組み。そこまで明るく光るわけではありませんがiPhoneとPixel 4aは明るく写しています。ただ、暗所のピント合わせはPixel 4aが上。Pixel 4aのほうがピントが合っていることがわかると思います。
Pixel 4aの写真を編集で明るさを上げてみました。
この写真を見て驚くのは暗所での色の再現度です。暗闇で撮影したのに色が再現されていることがわかると思います。Pixel 4aはソフトウェアの処理により暗所でも撮影しやすいスマホとなっています。
作例
撮影した場所は梅田スカイビルです。
RAW
スカイビルから夜景モードで撮影しました。RAWで記録してレタッチを加えています。Pixel 4aは夜景モードでRAWを記録できるのが素晴らしいです。
写真好きの方にとってかなり良い仕様と言えるでしょう。
撮って出し
上の写真は全て夜景モード(手持ち)で撮影しています。レタッチは加えず所謂撮って出しというやつです。かなり明るく撮れているかと思います。
後で比較しますが、一番下の写真は光の量が少なくオートモードや他のスマホではノイズだらけの写真になってしまいましたが、Pixel 4aの夜景モードではかなりノイズが少なくなっています(特に左下)。すごい!
比較
比較はPixel 4aのオートモードと夜景モード。Pixel 4aの夜景モードとコスパ最強スマホのRedmi Note 9Sの夜景モードです。どれだけ変わるものなのでしょうか。
オートモードと夜景モード
まずはオートモードと夜景モードを比較してみましょう。撮って出しを比較しています。
上がオートモード、下が夜景モードで撮影した写真です。
オートモードもそこそこ綺麗に写っていますが、空を見ればノイズがのっていることがわかるかと思います。
Pixel 4aの夜景モードの特徴として、
- シャッター時間を長くする
- ISOを上げない
- ノイズを抑える
ことが挙げられます。
これも上がオートモード、下が夜景モードです。夜景モードのほうがノイズが少なく明るく写っています。ここでも夜景モードのほうがシャッター時間が長くISOの値が小さいです。
これも上がオートモード、下が夜景モードです。この写真が一番違いがわかりやすいかと思います。
オートモードの写真はノイズがのりまくりハッキリ言って汚く、全体的に暗いです。特に左下が黒つぶれしてしまっています。
ところが夜景モードだとノイズが軽減され全体的に明るく写っています。左下のディティールも失われていません。ISOを下げながら明るく写っているのはすごいですね。
Twitterでも比較しています。
Redmi Note 9Sとの比較
コスパ最強スマホと名高いRedmi Note 9Sの夜景モードとPixel 4aの夜景モードを比較していきます。
上がRedmi Note 9S、下がPixel 4aとなっています。
かなり差が出ています。この写真の場面は光の量が少なく、スマホのカメラはかなり苦手とするところです。Redmi Note 9Sはかなり苦戦を強いられて、ノイズたっぷりの写真となってしまっています。
一方、Pixel 4aはノイズが少なく明るい写真となっています。すごい!
これも上がRedmi Note 9S、下がPixel 4aの写真です。光の量がそこそこある場面ではRedmi Note 9Sもかなり健闘します。ぱっと見だとかなり綺麗に撮れています。
ただ、Redmi Note 9SはISOを上げ過ぎていて空がのっぺりとしまっている印象です。一方、Pixel 4aはISOを上げ過ぎていないおかげで空には星が見えています(拡大しないと見えないので、見たい方は下でGoogle photoのリンクで見てください)。Redmi Note 9Sは星が写っていません。
拡大して比較してみます。
拡大してみるとRedmi Note 9Sは建物のディティールがかなり失われているのがわかると思います。塗り絵っぽくなってしまっていますね。
Pixel 4aはディティールもかなり残っているのがわかります。
ただ一つPixel 4aの弱点も見つけました。
矢印の部分をご覧ください。Redmi Note 9Sは白飛びを抑えていますが、Pixel 4aは白飛びしてしまっています。
この写真だけではなく、Pixel 4aは白飛びしてしまう傾向にあるようです。掲載した写真を見てもらうとわかると思いますが、全体的に白飛びが多いです。
おそらく明るく写す、ノイズを処理する、などを優先した結果白飛びを抑えるのが難しくなっているのでしょうかね(あくまで筆者の推測です)。ソフトウェアアップデートで白飛びを抑える機能が出てくれたらな、と思います。
逆に3万円以下の端末なのに白飛びを抑えるRedmi Note 9Sはすごいですね。Pixel 4aのすごさと共にRedmi Note 9Sのすごさがわかる比較結果となりました。
あと手振れにも気を付けましょう。
上の画像を見ると手振れしてしまってディティールが失われています。
Pixel 4aの夜景モードはシャッター時間を長くするので、しっかり固定していないと手振れしてしまうことがあります。窓越しで夜景を撮影するときは窓に押しつけて撮影すると、手振れしないで済みます。窓越しじゃない場合は気合いで!
Pixel 4aは手振れが起きにくいですが、それでも手振れしてしまうことがあります。気を付けましょう。
天体写真機能
スカイビルとは関係ありませんが、Pixel4aの天体写真機能を試してみました。
Pixel 4aの天体写真機能は夜景モードをオンにした状態で、Pixel 4aを三脚などで固定すると発動します。ただ、相当暗いところでしか発動しないことは注意点です。
これが天体写真機能で撮影した写真です。大阪市内で撮影したもので特別星の見えるスポットではありませんが、かなりの数の星が写っています。
まとめ:Pixel 4aの夜景モードは明るく写し、ノイズが少ない! ただし白飛びしがち
ここがイイ!
- ISOは上げず(大体800以下)シャッタースピードをできるだけ長くする(最高で1/3まで)
- ノイズ処理する
- 夜景モードでもRAWを記録できる
- 天体写真機能はなかなかない
ここが微妙!
- 白飛びしやすい
Pixel 4aの夜景モードはかなり優秀でした。夜景モードでもRAWを記録できる(Redmi Note 9Sでは記録できない)ので、自分好みにレタッチできます。ノイズ軽減はRAWでもしっかり反映されていますよ。
白飛びしやすいことだけが残念なポイント! ソフトウェアアップデートでなんとかなりませんかね……