AQUOS sense6のカメラ性能は悪くはないですが、良くもありません。そこでPixelのカメラアプリ「Googleカメラ」を導入してAQUOS sense6のカメラ性能が上がるかを検証しました。結論から書くとメインカメラの画質は上がりましたが、カメラアプリのレスポンスは改善されませんでした。この記事ではAQUOS sense6にGoogleカメラをインストールして気付いたことを書いていきます。
- メインカメラでの夜景撮影の画質は向上する
- 超広角カメラ・望遠カメラでは夜景を明るく写せるがノイズが多い
- 夜景以外はプリインストールアプリで撮影して写真と画質に差がない
- Googleカメラでも広角カメラから超広角カメラ・望遠への切り替えのレスポンスが悪い
目次(押したら飛べます)
Pixelシリーズのカメラアプリ「Googleカメラ」とは
以前にもAQUOS sense4 plusにPixelのカメラアプリ「Googleカメラ」を導入してカメラ性能が上がるかを検証しました。AQUOS sense4 plusのカメラ性能はひどかったので、著しく改善が見られました。詳しくは下の記事をご覧ください。
GoogleカメラとはGoogleのスマホPixelシリーズにプリインストールされているカメラアプリのことです。
Pixelシリーズはカメラ性能に定評のあるスマホです。特に夜景撮影能力に長けたスマホとして有名。その優れたカメラ性能の大きな要因がGoogleカメラの存在です。「スマホは一眼カメラのようにセンサーサイズやレンズのハードウェア面の性能を上げるのは難しいので、ソフトウェア面つまりアプリの力で写真を綺麗にしよう」というのがPixelシリーズのスタンスです(ただし最新のPixel 6、Pixel 6 Proに関してはハードウェアも磨いている)。
なのでPixelシリーズはハイエンドモデルでも廉価モデルでも高いカメラ性能を誇っています。
上の写真はPixel 4aというスマホで撮影したものです。Pixel4aはPixelシリーズの廉価版スマホですが、Googleカメラのおかげで夜景を綺麗に写せています。これもGoogleカメラのパワーです。
GoogleカメラはPlayストアからインストールできない。野良アプリを使う必要あり
「Googleカメラ」は本来Pixelシリーズにしか使えないアプリ。はPlayストアから「Googleカメラ」をインストールできない。そこでGoogle Camera Ports DownloadというサイトよりGoogleカメラをインストールすることで初めて使うことができます。このサイトはGoogleカメラのapkを抽出しそのapkを載せているサイトのよう。公式アプリではなくいわゆる野良アプリとなるのでインストールは自己責任でお願いします。
GoogleカメラをインストールしたからといってPixelシリーズを上回れるわけではない
あと1つ書いておきたいことがあります。Pixel以外のスマホにGoogleカメラをインストールしたからといってPixelシリーズのカメラを上回れるわけではありません。
本来GoogleカメラはPixelシリーズ以外ではインストールできないアプリです。GoogleカメラはPixelシリーズに最適化されたアプリ。スマホによってはインストールできないケースもあります。
少しわかりにくいかもしれませんが下の写真をみてください。
上の2つの写真はPixel 4aとAQUOS sense6で撮影したものです。AQUOS sense6も明るく写せていますが、Pixel 4aに比べるとビルの質感がぼやけてしまっています。
検証
検証でわかったことは以下の通りです。
- 明るいシチュエーション→プリインストールアプリと大差なし
- 夜景撮影→画質が改善。ただし超広角カメラはノイズだらけ
- Googleカメラのレスポンス→AQUOS sense6のプリインストールされているカメラアプリと大差なし
検証はAQUOS sense6にプリインストールされたカメラアプリで撮影した写真とGoogleカメラアプリで撮影した写真を比較して行いました。
夜景以外ではプリインストールアプリと大差はない
夜景以外ではそこまで差は出ませんでした。下の写真をみてください。
曇天時の昼間の撮影です。Googleカメラのほうがビルが明るく写っていますが、プリインストールアプリで撮影した写真とそこまで差があるようには見えません。編集ですぐに修正できるくらいの差でしょう。
夜景の画質は向上。ただし実用的なのはメインカメラのみ
次は夜景写真の比較をおこないます。
この作例は大きな差が出たかと思います。プリインストールアプリで撮影した写真は空に多くのノイズが入っていますが、Googleカメラアプリだとノイズが軽減されています。
大阪城を撮影しました。プリインストールカメラアプリで撮影した大阪城は白飛びしてしまっています。また石垣が黒つぶれしてしまっています。一方Googleカメラだと黒つぶれや白飛びが改善されています。
超広角カメラでも撮影してみました。以前の検証では超広角カメラは使えなかったのですが、今回は使えました。
劇的ビフォーアフターですね。プリインストールアプリのほうは真っ暗ですが、Googleカメラだと一応明るく写せています。ただしGoogleカメラでもさすがにノイズがたっぷりとのっていてピントも外しています。ちなみに望遠カメラでもGoogleカメラで起動できますが、超広角カメラ同様にノイズが入りがち。
カメラの切り替えのレスポンスは改善されなかった
以前書いたAQUOS sense6のカメラに関するレビュー記事でAQUOS sense6のカメラはカメラの切り替えが遅いことを書きました。AQUOS sense6は広角カメラから超広角カメラ、超広角カメラから望遠カメラなどといったカメラの切り替えが遅いんですね。
私はこのカメラの切り替えの遅さはアプリが原因と考えていました。なのでGoogleカメラだとカメラの切り替えが速くなるのではないか?と推測していたのですが、残念ながらGoogleカメラでもカメラの切り替えは遅いままでした。
まとめ
今回の検証でGoogleカメラだと、
- 夜景のノイズの軽減
- 夜景の黒つぶれと白飛びの抑制
という効果があることが言えるでしょう。ただし、実用的なのはメインカメラのみという感じ。
前回のAQUOS sense4 plusの検証記事ほど差は出なかったイメージです。やはりAQUOS sense6はAQUOS sense4 plusほどカメラ性能は低くないので差がわかりにくいということかもしれません。
それでも夜景の画質は確かに向上しました。AQUOS sense6のカメラ性能に満足がいっていない人はGoogleカメラをインストールしてみてはいかがでしょうか。