Zenfone3 Deluxeの5.5インチモデルが発売されました。わたしも実際に家電量販店で端末を目にしてきました。そこで気になるのが一足早く発売されていたZenfone3無印との違い。ここではその違いを徹底的に見ていきたいと思います。
目次
スペックの違い
項目 | Zenfone3(無印) | Zenfone3 Deluxe |
デザイン | ガラスボディ | フルメタルボディ |
OS | Android6.0 | Android6.0 |
SOC | Snapdragon625 | Snapdragon625 |
メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
外部ストレージ | MicroSD:最大2TB | MicroSD:最大2TB |
ディスプレイ | 5.2型 フルHD
Gorilla Glass 3 |
5.5型 フルHD
Gorilla Glass 4 |
カメラ | アウトカメラ:1600万画素
インカメラ:800万画素 |
アウトカメラ:1600万画素
インカメラ:800万画素 |
バッテリー容量 | 2650mAh | 3000mAh |
SIMカードサイズ | Nano×1(SDカードスロットと共用)
Micro×1 |
Nano×1(SDカードスロットと共用)Micro×1 |
重量 | 144g | 160g |
Wi-Fi | b/g/n/a/ac | b/g/n/a/ac |
価格 | 税込42980円 | 税込60260円 |
備考 | 指紋センサー
デュアルSIMスタンバイ ハイレゾ USB Type-C(2.0) Google Drive 100GB(2年間無料で利用可能) QuickCharge |
指紋センサー
デュアルSIMスタンバイ ハイレゾ USB Type-C(2.0) Google Drive 100GB(2年間無料で利用可能) QuickCharge3.0 NFC |
赤字で書いたところが二機種の違い。デザイン、メモリ、ストレージ等々の違いが色々あります。どちらが優れているか比較します。
携帯性は無印、タフなのはDeluxe
サイズは無印のほうが小さいです。重さも無印のほうが軽い。サイズは人それぞれ好みが違うと思いますが、単純に小さくて軽いのが好きなら無印。大きいのが良ければDeluxeということになるでしょう。デザインに関しても完全に好みによるでしょうね。
ただ、頑丈なのは圧倒的にDeluxeでしょう。無印はガラスボディということで耐久性に難あり。ケースも付けずに落としてしまえばバリバリに割れてしまう可能性があります。一方、Deluxeはメタルボディ。落として傷つくことはあれども割れることはほとんどないでしょう。
またディスプレイのガラスに採用されているGorilla GlassでもDeluxeに軍配が上がります。3より4のほうが頑丈ですからね。
マルチタスクなら完全にDeluxeが良い
無印のメモリは3GBです。結構余裕がありそうなのですが、ZenUIが影響しているのか空きメモリは1GB程度。これに少し不安を感じるならDeluxeにすべきでしょう。下の画像でわかりますが、無印の実質的な正確なメモリは2.8GB、Deluxeは3.5GBです。
デュアルスタンバイ活用でハイレゾを聴きたいならDeluxe
Zenfone3シリーズ購入の目的にデュアルスタンバイがあるでしょう。ただ注意したいのは2枚SIMカードを挿入するとMicroSDカードが使えないということ。画像などはクラウドで保管してしまえば良いですが、アプリやハイレゾ音源はそうもいきません。アプリを大量にダウンロードする人やハイレゾ音源を楽しみたいと考えている人はDeluxeにすると良いかと思います。
電池持ちがどちらが良いのかは微妙。急速充電もあまり違いがない?
無印のバッテリー容量は2650mAhでDeluxeは3000mAhです。一見するとDeluxeのほうが電池持ちが良さそうですが、一口にそうとは言えません。
公式に発表されているバッテリー駆動時間があります。それによるとモバイル通信時と連続通話時間はDeluxeのほうが長いですが、連続待ち受け時間無印のほうが長くなっているのです。これは何故かというとディスプレイのサイズが考えられます。ディスプレイのサイズが大きいとそれだけ電力消費も増えます。よって状況によってはバッテリー容量の少ない無印に軍配が上がるというわけですね。
また充電時間もあまり違いがないようです。二機種ともQuickChargeに対応していますが、無印はQuickCharge1でDeluxeはQuickCharge3.0です。これも一見するとDeluxeのほうが良さそうに見えますが、そうでもないようです。
公式発表のバッテリー充電時間は無印が1.8時間、Deluxeが2時間となっています。これはバッテリー容量が無印よりDeluxeのほうが多いからか?と考えました。ところがDeluxeの5.5インチモデルと同じバッテリー容量とQuickCharge3.0対応の5.7インチモデルの充電時間は1.4時間だそうです。この原因はよくわかりませんが、SOCかUSB Type-Cが2.0か3.0かの違いなのかと考えています。
というわけでトータルでの充電時間は無印のほうが速いです。ただ、短時間で80%まで充電するスピードなどはDeluxeのほうが速い、なんてこともあるかもしれません。いずれにせよバッテリーに関してはどちらが優れているかは断言できませんね。
コスパは圧倒的に無印!
巷で日本発売のZenfone3無印の価格が高いと高いといわれてますが、個人的には妥当な値段だと考えています。ただ、それは無印の話でDeluxeに関しては少し高いのかな、と感じています。デザインはアンテナが見えないフルメタルボディとなっていて非常にカッコいい。メモリも4GBもありハードユーザーにも受け入れられるスペックです。他にもNFCもあり細かいところで無印より良くなっています。
ただ、それだけで二万円近く値段が上がるのは割高に感じてしまいます。MVNOのキャンペーンなどを上手く活用して安く購入できるのなら話は別ですが、現状では無印のほうが圧倒的に手を出しやすいでしょう。
まとめ:基本的に無印のほうがコスパが良い! Deluxe5.5インチモデルはデュアルスタンバイとハイレゾを活用する人向け
Zenfone3 Deluxeは本当にカッコいい機種だと思います。全面はギラギラした派手さが、背面は落ち着いたフルメタルボディがあります。デザインに関しては2016年のスマホで一番好きですね。スペックも素晴らしいです。
ただそこを除けば「他の機種でもいいんじゃない?」ってなりそうです。わたしみたいにAsusの製品が好きな人間なら話は別ですが、6万出せばSnapdragon820の機種も購入可能です。要するに6万円する割には少しSOCが物足りない気がするんですよね。Zenfone3 Deluxeの5.5インチモデルは少し中途半端な位置にあると思います。人気もあまり出ないと思います。
一方、無印はミドルスペックを求めるユーザーにはぴったりの機種だと思います。デュアルスタンバイでMicroSDカードが使えなくてハイレゾ音源を聴きたくても32GBではストレージが足りない、という人以外には無印がおすすめです。Deluxeは無印では少し物足りずお金に余裕がある人におすすめ。スペックをよく比較して選ぶと良いと思いますよ。
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