2016年のSIMフリースマホはエントリーモデルからハイスペックモデルまで幅広く出ました。今回はそのハイスペックモデルを比較してみました。機種はZenfone 3 Deluxe、AXON 7、Moto Zです。三機種とも今話題のDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。その違いを見ていきます。
目次(押したら飛べます)
Zenfone3 Deluxeは圧倒的なスペック
項目 | Zenfone3 Deluxe 5.7インチモデル |
メーカー | Asus |
OS | Android 6.0 |
SOC | Snapdragon 821 |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | MicroSD:最大2TB |
ディスプレイ | 5.7型 Super AMOLED フルHD
Gorilla Glass 4 |
カメラ | アウトカメラ:2300万画素 F2.0
インカメラ:800万画素 F2.0 |
バッテリー容量 | 3000mAh |
SIMカードサイズ | Nano×1(SDカードスロットと共用)
Micro×1 |
重量 | 172g |
Wi-Fi | b/g/n/a/ac |
Bluetooth | 4.2 |
価格 | 税込96984円 |
備考 | 指紋センサー
デュアルSIMスタンバイ ハイレゾ USB Type-C 3.0 QuickCharge 3.0 NFC |
赤字が三機種の中で秀でているポイント。三機種の中で唯一未発売です。注文が殺到して現在注文の受付を停止しているそう。これが本当かどうかわかりませんが、2016年のAndroidスマホの中で一番話題を集めたスマホでしょう。
ちなみに写真は5.5インチモデルです。早く現物がみたいです。
スペックは三機種で群を抜いている
Zenfone3 Deluxeは日本で発売されているAndroidスマホで一番スペックが高いと言っても過言ではありません。SOCはSnapdragon 821でAndroidのSOCでは最高です。メモリもスハイスペックマホでは通常4GB程度ですがZenfone3 Deluxeでは6GB。ストレージはSDカードがいらないほどの256GB。これならDSDS活用しても安心ですね。
解像度はフルHDで2K以上を望む人は少し不満でしょうが個人的には問題なし。この三機種の中では唯一au回線に対応しているのでSIMカードの選択肢も広がります。
やはりネックは価格か
やはりネックは値段でしょう。現状一番ベンチマークでスコアの出ているスマートフォンはiPhone7とiPhone7 Plusです。Zenfone3 Deluxeは税込96984円です。iPhone7とiPhone7 Plusの128GBモデルの間くらいの価格ですね。結構なお値段でございます。
別に価格が特別高いわけではありません。値段相応の素晴らしいスペックですからね。ただ、この価格だと故障して使えなくなってしまったら──と考えてしまいます。
それと9万円持っていたらiPhone7を買えば良いんじゃない?なんて考えになりそう。ベンチマークスコアを鵜呑みにするならばiPhone7が一番高性能ということになります。OSにこだわりがなければiPhone7ということになります。
海外で販売されているZenfone3 DeluxeにはSOCがSnapdragon 820でメモリが4GBのモデルがあります。日本でもこのモデルを発売してくれたら選択肢が広がったのになと思います。当然最上位モデルよりお求めやすい価格であったはずですからね。
欠点は手を出しにくい価格だけでしょう。他は文句のない「性能怪獣」の名に負けない素晴らしい端末であると思います。
コスパはAXON 7
項目 | AXON 7 |
メーカー | ZTE |
OS | Android 6.0 |
SOC | Snapdragon 820 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | MicroSD:最大128GB |
ディスプレイ | 5.5型 Super AMOLED 2K
Gorilla Glass 4 |
カメラ | アウトカメラ:2000万画素 F1.8
インカメラ:800万画素 F2.2 |
バッテリー容量 | 3250mAh |
SIMカードサイズ | Nano×2(1つはSDカードスロットと共用) |
重量 | 175g |
Wi-Fi | b/g/n/a/ac |
Bluetooth | 4.1 |
価格 | 税込64580円 |
備考 | 指紋センサー
デュアルSIMスタンバイ ハイレゾ Dolby atmos USB Type-C 3.0 QuickCharge 3.0 NFC |
デザインに高級感がありますね。背面に指紋も付着しにくいです。
安いだけではなく音楽にもこだわっている
価格は税込で6万越えと書きましたが、通販サイトでは既に値下げされていて5万円台で購入可能です。この三機種では圧倒的に安く手を出しやすいです。デザインも安っぽさはありません。
それに音響もこだわっています。ハイレゾとDolby Atmosにも対応しています。これで音楽も映画もスマホで楽しめます。AXON 7はただ価格が安いだけでなく独自の良さがあります。
欠点はないがネームバリューの無さが足を引っ張っている
値下げされているのも売れていないからでしょう。ZTEは日本のSIMフリー業界ではまだそこまで名が通っていないのでしょう。AsusはZenfone 5とZenfone 2というヒット商品で名が売れました。それで品質とコストパフォーマンスの良さが評判になり今日に至ります。ZTEはその点まだ日本ではヒット商品を出していません。Asusとの差はそこなのでしょう。
ただ、スペックと価格のバランスで見れば三機種の中で一番良いと思います。Snapdragon 820を体験したい人に向いていると思います。
Moto Zは遊び心がすごい
項目 | Moto Z |
メーカー | Motorola |
OS | Android 6.0.1 |
SOC | Snapdragon 820 |
メモリ | 4GB LPDDR4 |
ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | MicroSD:最大128GB |
ディスプレイ | 5.5型 Super AMOLED 2K
Gorilla Glass 3 |
カメラ | アウトカメラ:1300万画素 F1.8
インカメラ:500万画素 F2.2 |
バッテリー容量 | 2600mAh |
SIMカードサイズ | Nano×2(1つはSDカードスロットと共用) |
重量 | 136g |
Wi-Fi | b/g/n/a/ac |
Bluetooth | 4.1 |
価格 | 税込92660円 |
備考 | 指紋センサー
デュアルSIMスタンバイ イヤフォンジャック無し USB Type-C TurboPower(急速充電) NFC |
Moto Zはハイスペックスマホとしての性能をすべて持っています。SOCもメモリもストレージも素晴らしいですね。
デザインも驚異の薄さ。個人的に薄さは重視しませんが、やはりここまで薄いとちょっとした感動がありますね。ただ、背面は指紋が付着しやすいかな。
ガジェット好きは心躍る「Mods」
Moto Zの特徴は拡張性にあります。五種類のモジュールがあってカメラ、バッテリー、スピーカー、プロジェクター、カバーと様々な機能を拡張できます。
欠点は一言「高すぎる」
本体もModsも高すぎます。価格はZenfone3 Deluxeとほとんど同じですが性能はかなり物足りないです。Modsを装着すれば他の二機種をも凌ぐ性能になり得ますが、そのModsも高い。例えばカメラモジュールは約3万円します。た、高い。相当お金に余裕がないと買えないです。モトローラファンなら買いたいと思うのでしょうか。うーん。
Modsを装着しなければ価格に見合わない性能だと思います。せめてModsが安ければ話が違ったと思いますがね。正直、この三機種の中では一番おすすめできない端末です。
まとめ:性能ならZenfone 3 Deluxe、コストパフォーマンスならAXON 7
高性能のスマホを所持するという所有欲を満たすためならZenfone 3 DeluxeでコストパフォーマンスならAXON 7でしょう。いずれにせよどの機種も高性能なのは間違いなく性能に不満を持つことはないでしょう。ただ、使い勝手はスペック表を見るだけではわかりません。気になった方は店頭で端末を実際に手に取ってみましょう。