Amazon FireタブレットとAndroidタブレットの違いを解説。違いはアプリの数にありで書きましたが、Fireタブレットの弱点は性能ではなく、アプリの数にあります。アプリストアの品数が絶望的に少ないのです。LINEやYoutubeがないのは致命的でしょう。ただ、抜け道も多少存在します。実はGoogle Play Storeのアプリをインストールする方法があります。ここではその安全な方法を書きます。
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Root化やGoogle Play Storeの導入はおすすめしない
さっそくその方法をアプリの使用方法を書きたいのですが、その前に──。上でわたしは「安全な」と書きました。わざわざ安全と表現したのには理由があります。
巷でFireタブレットでGoogle Play Storeのアプリをインストールする方法は主に2つあります。
- Root化してGoogle Play Storeを導入する
- Root化しないで開発者モードを利用してGoogle Play Storeを導入する
この2つですね。しかし、この2つのやり方に少々問題があります。
Root化は違法ではありませんが、Root化するとサポートやアップデートは一切受けられなくなります。アップデートはセキュリティ向上に関するものも多くあります。Root化するとセキュリティが弱くなってしまうのです。
2つ目のやり方なら「大丈夫だろう──」と思う人も多いかと思います。しかし、ネットで流布されているやり方は得体の知れないサイトからファイルをダウンロードしなければならないというもの。これは結構危険な匂いがします。こちらもセキュリティ上危険な可能性大。個人的オススメはできません。
アプリを別のAndroid端末から送信する
今回わたしが紹介するのはAndroid端末からFireタブレットにアプリを転送するというやり方です。少々不便な点もあるのですが、比較的安全にGoogle Play Storeのアプリを使うことができます。他にクラウドに保存するやり方もありますが転送するやり方のほうが面倒くさくなくてお勧めです(もしクラウドでやるならOne Driveを使いましょう)。
いるものは3つ。
- Fireタブレット以外のAndroid端末(スマホでもタブレットでも構わない)
- QR(バーコード)リーダーアプリ
- アプリ転送アプリ(今回はSend Anywhere)
1はAndroidスマホやタブレットならなんでもオーケー。わたしの場合はZenfone3です。
2のQRコードリーダーはFireタブレットにインストールしておきましょう。わたしは適当にこいつをインストールしました。
まずはアプリストア以外からのアプリのインストールを許可する
ちょっと文言が怖いですが許可しましょう。もし不安を感じる人はアプリをインストールし終わったら元に戻すと良いでしょう。
Android端末とFireタブレット両方にSend Anywhereをインストールする
今回はSend Anywhereというアプリを使います。別にSend Anywhereじゃなくてもアプリを転送できるアプリならなんでも大丈夫です。ただ、今回Send Anywhereを選んだのはAmazonアプリストアにあるからです。
Android端末で転送するアプリを選択
まずはAndroid端末でSend Anywhereを起動させ、Fireタブレットで使いたいアプリを選択しましょう。そして、赤色の三角の形をしたところを押します。
するとQRコードが表示されます。6桁のキーが表示されますが、QRコードを読み込む場合だとキーは必要ありません。
バーコードリーダーで読み込む
Android端末にQRコードが表示されたら、FireタブレットのQRコードリーダーアプリを起動させQRコードを読み込みます。するとSend Anywhereでリンクを開けるようになります。リンクを開くとダウンロードが開始されます。
インストールすれば完了
あとはタップしてインストールしてしまえば完了。
はい。無事に起動させることができました。アプリもちゃんと動きました。
注意点と残念な点
ただ、多少の残念な点もあります。このやり方を試そうと考えている人はデメリットも踏まえておいてください。
Googleのアプリは使えない
基本的にGoogleのアプリは使えません。ということでYouTubeアプリも当然使えません。そもそも起動できるできないの問題以前にインストールすらできませんでした。起動できたとしても「Google Play開発者サービスが必要です」と表示され、アプリを使うことができないケースもあります。
試していませんが、ゲームのデータがGoogleアカウントと紐づけされているアプリも使用できないはず。おそらく多くのゲームアプリが起動はできたとしてもプレイはできないのではないでしょうか。
ただしGoogle関係以外のアプリであれば「Google Play開発者サービスが必要です」と表示されても、
普通に使えることもあります。これは試してみないとわからないですね。Fireタブレットでは使えないアプリがあることは押さえておきましょう。
ちゃんとアプリ更新しないとセキュリティ上問題あり
アプリの更新もFireタブレット単独ではできず、Android端末から転送という形になります。ちょっと面倒ですよね。だからといってアプリの更新をしないわけにはいきません。アプリの更新はセキュリティを高めるための場合もあります。起動できるかどうかだけの話ではないのです。アプリの更新を怠るとセキュリティ上に問題があると言えます。
あくまで自己責任
今回ご紹介したやり方はかなり安全なGoogle Play Storeのアプリのインストール方法だと思います。root化などの方法に比べればリスクはないに等しいですし、やり方も非常に簡単です。
ただ、やはりGoogleアプリが使えないことやアプリの更新の手間はマイナスポイント。またセキュリティ上の問題も皆無とは言えません。もしこの方法で問題が生じても当サイトは責任は取れませんので、あくまで自己責任でよろしくお願いします。
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