Fire HD 10(2019)を使い込んで数日が経過しました。Fire HD 10を使用して良いと感じた点、悪いと感じた点をまとめました。購入の参考にどうぞ!
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目次(押したら飛べます)
スペックを簡単におさらい
- 10.1インチ HD
- 2.0GHz オクタコアプロセッサ(MT8183)
- 2GB RAM
- ストレージ:32GB/64GB
- microSDカードスロットあり
- Wi-Fiはa/b/g/n/acに対応
- 504g
- USB Type-C
前モデルと変化がないように見えますが、SoCがMT8173からMT8183へ、端子がmicroUSBからUSB-Cへと変わったところは地味ですがかなり良いスペックアップです。
RAMも2GBとFire HD 8やFire 7に比べて多く、マルチタスクに向いています。
注意点としてはGPSがない点。カーナビ代わりに使おうとしている人は注意ですね。
Fire HD 10のの良かったところ!
Fire HD 10を使っていて良かったところを挙げていきます。
低価格タブレットと思えない性能!
15980円とは思えない性能です。
私はFireタブレットをFire HD 6、Fire HD 8と使用してきましたが、比べ物にならない程の使用感です。つまり断トツで高性能!
Fire HD 10の性能をベンチマークで検証! Fire HD 10はミドルスペック機の実力を見せた!でも書きましたが、ベンチマークでもMT8183はSnapdragon 625以上660以下の性能を見せています。ミドルハイクラスの実力ありです。
ちなみに10点タッチです。
荒野行動というゲームを初期設定のままプレイしてみましたが、気になるところなく遅延を感じることもありませんでした。他にモンスターストライクもプレイしてみましたが、快適にプレイできました。Amazonアプリストアにあるゲームなら問題なくプレイできるでしょう。
大画面を活かしたブラウジングも快適にできます。Fire HD 8ではタブをたくさん開くとパフォーマンスが落ちましたが、Fire HD 10は大丈夫! Fire 7とFire HD 8はAmazonコンテンツ、つまりプライムビデオとKindleでの読書を楽しむためのタブレットという感想でしたが、Fire HD 10はプラスαの楽しみ方ができます。
RAMも少ないですが2GBあるので、アプリの切り替えもFire 7とFire HD 8ではストレスがたまりましたが、Fire HD 10ではサクサク動きます。
これが15980円のタブレットの性能とは思えません!
大きいディスプレイがイイ!
最近のスマホは大画面の傾向にあります。スマホと差別化するためには大画面のFire HD 10はかなりイイです。動画視聴やブラウジングには大画面がイイですね。
10時間持つ電池持ち
Fire HD 10(2019)の電池持ちレビュー! バッテリーはどれくらい持つのか?で書きましたが、プライムビデオは4時間の連続視聴で40%減りました。1時間につき10%バッテリーを消費する計算になります。よって最大10時間、電池残量20〜30%で充電するとして8時間は持ちます。
私はiPad mini 5を持っていますが、体感でFire HD 10のほうが電池持ちは良いように感じます。電池持ちは非常に良いというのが使った印象です。
端子がUSB Type-C
USB Type-Cのメリットにデータの転送速度が上がること、端子を裏表気にせず挿せることなどがあります。が、私が特にイイと思う点は充電ケーブルをまとめられるということ。スマホやタブレットを複数所持しているとケーブルが増えます。microUSBケーブルやLightningケーブル、そしてUSB Type-C。最近はUSB Type-C対応のスマホが増え、次のiPhoneもLightningからUSB Type-Cとなるのではないかと噂されています。Type-Cであることはメリットでしかありません。
Fire HD 10の良くなかったところ
Fire HD 10は勿論完璧なタブレットというわけではありません。Fire HD 10の良くなかったところも紹介していきます。
不具合の報告が多い
Fire HD 10には現在様々な不具合が報告されています。全てを取り上げませんが私が実際に経験したことはダウンロードした電子書籍が消えるということ。
私は2度ありました。1度目は4冊。2度目は1冊消えました。大量に電子書籍を管理している人にとってはストレスのたまる事案です。アップデートで問題を解決して欲しいですね。
ピクチャーインピクチャー機能が微妙
Fire HD 10ではピクチャーインピクチャー機能が使えます。
ピクチャーインピクチャー機能とはこのように動画を小窓にできる機能です。これを使えばYouTubeやプライムビデオを視聴しながらブラウジングなどができます。しかし、この機能が実に微妙。
そもそもピクチャーインピクチャー機能に対応しているアプリが少ないです。私の場合対応しているアプリは3つだけでした。これでは実用性は低いです。
また、ピクチャーインピクチャー機能を使った状態でブラウジングをしたら、明らかにパフォーマンスが低下しました。アプリが落ちることもあり。CPU性能が足りていないせいなのかRAMが少ないせいなのかはわかりませんが、Fire HD 10はピクチャーインピクチャー機能を使うには少々力不足のようです。
アプリが少ない
これはハードウェアというよりソフトウェアの問題ですが、使用できるアプリが少ないです。例えばGoogle関係のアプリはなく、純正のYouTubeアプリはありません。YouTubeを視聴するにはブラウザかサードパーティ製のアプリを使用するしかありません。Amazonアプリストア品揃えが貧弱なのは2、3年前から変わらず、今後も増えていくこと期待できません。抜け道としてGoogleプレイストアを導入する方法はありますが、セキュリティ上問題がありオススメはできません。
実際、私もFire HD 10を9割Amazonコンテンツ、1割ブラウジングに使用しています。理由はアプリが少ないから。「これならFire HD 8でも十分なのでは?」と考えてしまっています。
性能が高くなったFire HD 10ですが、その性能を活かし切れておらず使いどころが少々難しい気がします。
Fire TV Stickがあれば使用頻度が落ちる
この商品です! これがあればFire HD 10の使用頻度は確実に落ちます。
Fire TV Stickがある場合動画をFire HD 10で視聴することがほとんどなくなります。Fire TV Stickがあるなら大きさのコンパクトなFire HD 8やFire 7を選んだほうが良いかもしれません。
まとめ:Amazonコンテンツ以外に使い道を見出せる人向けの端末!
Fire HD 10はFireタブレットの中でも高性能で他のAndroidタブレットに比べてコスパが高いです。プライムビデオや電子書籍などのAmazonコンテンツだけでなく、ブラウジングもアプリ動作もサクサクこなせます。1万円台のタブレットとは思えない性能を持っています。Fire 7やFire HD 8からの買い替えにも最適でしょう。
ただ、欠点としてはソフトウェアの弱さがあります。つまりアプリの貧弱さです。せっかく性能が上がっても使えるアプリがなく、AmazonコンテンツだけにしかFire HD 10を利用しないのなら、Fire 7やFire HD 8で十分という話になります。Fire HD 10とFire 7、Fire HD 8、その他Androidタブレットと購入を迷っている人は性能と使うアプリによって決めると良いでしょう。つまり、
- AmazonコンテンツだけならFire 7やFire HD 8でも十分
- Fire 7やFire HD 8の性能に不安があり、Amazonアプリストアの品揃えに不満がないならFire HD 10
- 様々なアプリを利用するならその他Androidタブレット
といった感じでしょうか。
私はFire HD 10を購入したことに後悔はしていませんが、正直Fire HD 8と使い方が変わっていません。使用用途を見極めて購入するのをオススメします。
とはいえ、通常価格が15980円でクーポン使用やセール時には1万円台前半で購入できるのはコスパが高いです。現状、Androidタブレットはコスパの良いものがほとんどないので、Fireタブレットのコスパは異常に良し。試しに購入しても良い価格なので、一度購入してみてはいかがでしょうか。
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