FREETELが2015年に発売したフラグシップモデル極。わたしは極を発売当日から約一年間使用してきました。12月には極2も発売されます。しかし、FREETELの品質に不安を感じている方は多いはず。今回は極の総括を行いたいと思います。これが極2やRAIJINなどの購入の参考になれば幸いです。
目次(押したら飛べます)
スペックは悪くない
項目 | 極のスペック |
OS | Android5.1 |
SOC | helio x 10(MT6795) |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | MicroSDカード:128GB |
ディスプレイ | 6型 2K |
カメラ | アウトカメラ:2100万画素
インカメラ:800万画素 |
バッテリー容量 | 3400mAh |
SIMカードサイズ | Nano×1(SDカードスロットと共用)
Micro×1 |
重量 | 182g |
Wi-Fi | b/g/n/a/ac |
価格 | 税抜29800円 |
備考 | 指紋センサー |
SOCはMedia Tek製のhelio x 10です。Antutu Benchmarkで55000程度のスコアが出ています。一応OSもAndroid6.0にアップデートされる予定です。メモリも3GBでストレージも32GBあります。これに指紋センサーも付いていますしこれで29800円なら購入しても良さそうですが──。
一年近く極を使って長所と短所がかなり見えてきました。
極の良いところ
ディスプレイが美しい
極の解像度はフルHDを超える2Kということでディスプレイが非常に美しいです。これはハイスペックスマホに負けていません。動画視聴を堪能することができますね。
カメラもそこそこ良い
2100万画素のソニー製のセンサーのカメラといだけあってカメラ性能は悪くないです。フォーカスが合うのも早いです。一応、4K動画も撮れる模様。ただ、f値が2.2ということで若干暗所に弱いイメージです。手ぶれ補正も一応ありますが、そこまで働いていない気がします。
ゲーム以外ならサクサク動く
メモリも3GBあります。よって色々なアプリを開いてもタスクキルが起きることはないでしょう。3Dゲーム以外ではサクサクと動きます。一年近く使いましたが、3Dゲーム以外で動作にストレスを感じることはなかったです。
背面に指紋が付きにくい
背面のデザインは正直ダサいと思います。わたしは愛国者で日の丸を愛していますが、日の丸のロゴはスマホには合わないと思います。
ただ、実用性はありました。極の背面はマットな素材なのですが指紋が非常に付着しにくいです。正確に言うと指紋が付着してもいつの間にか消えている感じ。マットな素材なのでこすれている内に指紋も取れているのでしょう。
プリインストールアプリが少ない
プリインストールアプリが少ないのはSIMフリースマホの長所ですよね。極も非常に少ないです。プリインストールアプリはこれくらいです。
プリインストールアプリはこれに加えてAmazonのKindleアプリくらいでしたかね。ちなみにNova Launcherはわたしがダウンロードしたものでプリインストールアプリではありません。
極の悪いところ
指紋認証の精度が若干悪い
Zenfone3の指紋認証は高速ですが極の指紋認証は若干遅いです。最新のスマホの指紋認証精度に慣れている人は少しストレスを感じるかもしれません。指紋全体をセンサーに押し当てないと認証してくれません。押し当てる時間も少しいる感じ。ぱっと指紋を当てるだけでは駄目で0.7秒くらい時間がいるイメージです。たまに1秒以上かかることもあります。
もう一つ気になる点はたまに全く指紋認証ができなくなることです。これは一度他のやり方(パスワードやパターンなど)で画面ロックを解除することで指紋認証は復活します。
やはり「アツい」
極は結構熱いです。これは勿論良い意味ではなく悪い意味です。充電中や動画視聴、そしてゲーム中に発熱します。
発熱はスマホに大敵の要素。バッテリーにも悪いです(後述しますがバッテリー寿命の短さの要因かと思います)し、パフォーマンスにも悪影響を及ぼします。3Dゲームをしていると10分から20分ほどで発熱します。するとパフォーマンスがガタ落ちします。処理落ちという現象が起きゲームが非常にやりにくいです。発熱したときAntutu Benchmarkのスコアもかなり落ちました。
ちなみに下の画像は充電時の端末の温度。45度はかなりアツイ。Zenfone3なら37度くらいなのに。
ナビゲーションバーが効かなくなった
これは極だけに起きる現象ではなく古くなったスマホにも起きる現象ですが、使用半年ほどでナビゲーションバー(戻るボタン、ホームボタン、履歴ボタン)が効かなくなりました。色々試しましたが、結局直せず。初期化しても直りませんでした。アプリを使用し対処しましたが、これは非常に不便でした。
SOCが2Kディスプレイに耐え切れていないイメージ
Zenfone3と極は基本的にZenfone3が能力で凌駕しています。ただ、3D描写に関してベンチマークでは極のほうが上でした。
しかし、Zenfone3では生じない処理落ちの現象が極では起きます。これは何故か? この原因はおそらく発熱と2Kディスプレイだと思います。2KだとそれだけSOCに負荷がかかります。2K解像度が必ずしも良いとは限らないというわけです。
SIMカードスロットが開けにくい!
SIMカードやMicroSDカードが入っていないときはそうでもないのですが、入っていると非常に開けにくい! 滅茶苦茶堅いです。開けるのに20分はかかりました。特にMicroSIMを入れるほうのスロットが堅いのでご注意を。
致命的なところはバッテリー寿命か。わたしの場合、1年持たずに使えなくなりました。
極は3400mAhも積んでいますが、電池持ちはあまり良くありません。ただ、これは解像度が2Kでディスプレイのサイズが6インチということで電力消費は多くなることは予想していました。問題はバッテリー寿命。
わたしが極を購入したのは発売日当日。2015年の11月です。そして、2016年の6月、異変に気付きました。
「一気にバッテリーが減っている──?」
さっきまで30%だったのに5分も経たずに20%を切っていたのです。気のせいかと思っていましたが、日に日にその落差は大きくなりました。7月には40%から20%に、8月には60%から20%に、9月上旬には90%から20%にバッテリーが急落するようになりました。
そして九月半ば、アプリを起動すると電源が切れるようになりました。それから数日後、充電ケーブルをつないでいる状態でアプリを起動しても電源が切れるように。もう使い物になりませんでした。
また別の記事で書きますがサポートに極を送り交換してもらいました。
まとめ:極はお勧めできない。極2やRAIJINに期待したい
やはり不具合が多すぎる端末というのが感想です。購入するならサブ端末と割り切って使用すべきでしょう。メインに使うには不安要素が多すぎます。充電していても電源が落ちたので、データ移行が大変でした。
ただ、FREETELの品質も日に日に向上しているはず。新製品の極2やRAIJINに期待したいです。
関連リンク
関連記事
FREETELに端末を交換してもらう方法と手順。FREETELの品質は疑問だがサポートは悪くない