Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicのレビューをする。コスパ最強スマホRedmi Note 9SのメーカーXiaomiが出した3990円という価格に惹かれて購入した。結論から書くと価格以外にはほとんど魅力はなかった。Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの使用感を書こうと思う。
目次(押したら飛べます)
Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの外観
Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの同梱物はワイヤレスイヤホン、充電ケース、ケーブル、説明書だ。
AppleのAirPodsに似ている。というか完全にそれを意識しているように感じる。正直Air Podsもダサい見た目だと思っているのでMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの見た目も好きではない。
Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicというネーミングも悪いと思う。他に何かなかったのか。
日本版のはずがグローバル版のように思える外箱と説明書
まず使う前に感じたことは「これは本当に日本版なのか?」ということ。箱も説明書もまるでグローバル版のように見える。
思わず技適マークを探してしまった。一応ケースの裏側に技適マークを確認できた。
技適はあるにしても完全にグローバル版のような見た目。Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicのグローバル版が技適を通過していたかは知らない。ただ、もしかするとグローバル版を日本版と称して発売したのではないか、と感じる。そう思える箱と説明書だ。
ペアリングは簡単だが、説明書がまちがっている? タッチボタンの位置がおかしい
説明書によるとXiaomi製以外のスマホの場合、イヤホンをケースに入れた状態でイヤホンのタッチボタンを3秒長押しすることで接続の準備ができると書いてある。ただし、私が触ったところイヤホンをケースに入れた状態でケースの蓋を開けると、スマホのBluetoothの画面にMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの名前が出てきて簡単にスマホとペアリングができた。
しかし、説明書を見ていて疑問に感じたところがある。
それはタッチボタンの位置だ。説明書によるとイヤホンの下部にあるが、説明書通りにケースに入れた状態でタッチボタンは押せない。
なぜならタッチボタンは半分しか露出していないからだ。おそらくタッチボタンの位置は間違っている。本当のタッチの位置はイヤホン側面だ。
上の画像を見てほしい。これはXiaomi製のスマホにMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicを接続したときの画面だ。この画像によるとタッチボタン(タッチセンサーと書かれているが)とやらはイヤホン側面だ。次の項目で書くが再生/停止の操作などもイヤホン側面をタップして行う。
私の場合、ケースを開けるだけでペアリングの設定ができたのでおそらく多くの人がペアリングに困ることはないかと思う。ただ、説明書の説明がおかしいのは残念。真面目に説明書を読んでペアリングをしようとしている人が損をすると感じた。
付け心地と操作感は悪くない。ただカナル型ではないので音漏れはあり
Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicに物理ボタンはない。イヤホンの側面をタップして操作できる。操作できることは、
- 通話の応答/終了
- 音声アシスタントの起動
- 両耳で再生/一時停止
- 片耳で再生/一時停止
- 音楽を一時停止
です。音量調整などはできない。
個人的に物理ボタンのほうが好みだ。実際Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicを使っていて誤操作が数回あった。音声アシスタントを起動させた覚えがないのに勝手に起動されていることもしばしばあったのだ。しかし、あくまで数回の誤作動。ストレスを覚えるほどの誤作動ではない。
物理ボタンであるかないかは好みの問題。操作は簡単だ。
付け心地は悪くない。フィット感はないが、その分装着していて疲れにくいイメージだ。音楽を聴きながらランニングなどのスポーツをしない限りは簡単には外れないだろう。
ただ、見た通りカナル型ではないので音漏れはそこそこする。電車通勤などで音漏れを気にするのならMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicは向いていないかもしれない。
あとノイズキャンセリングは全くない。
電池持ちは許容範囲。ストレスがたまらないくらいは持つ
正直20時間は持っていないと思う。しかし、使っていて1日で充電しなければならない──なんてことはない。ハードに使っていても2,3日は持つのではないだろうか。
充電が面倒に感じるほど電池持ちを悪くは感じない。だからといって特別良く感じないというのも事実だ。私はAnkerのSoundcore Life P2というワイヤレスイヤホンも使用しているが、断然Ankerのイヤホンのほうが電池が持つ。
Xiaomi製スマホとの相性は良い
Mi完全ワイヤレスイヤホン2 BasicとXiaomi製のスマホとの相性は良い。ペアリングもスマホ(勿論Bluetoothをオンにして)に近づけてケースの蓋を開けるだけでペアリングが可能だ。
また、Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの電池状況も簡単に確認可能だ。
イヤホン自体の電池状況、ケースの電池状況どちらも確認できる。
肝心の音質は微妙というか軽い
肝心のMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの音質に関して書く。
カナル型でないことも影響しているのだろうか。Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicの音質は悪いというか軽い。
ポップスを聴く分には耐えうるし、聴いてられないほどの音質ではないと思う。ただし、重めのサウンドを楽しみたい──例えばハードロックやメタルを聴くにはまるで向いていないと感じる。正直音質は980円で売られている有線イヤホンくらいのレベル。
私の耳は音質を聴き分けられるほどの能力はない。正直貧乏耳だ。低音さえ響いていれば満足というタイプ。だが、それでもわかる。Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicは音質で選ぶイヤホンではない。通話に使う分には問題ないと思うが……
音質もAnkerのSoundcore Life P2ほうが良いと感じた。
まとめ:もう数千円足して他のイヤホンを買いたい
- 価格の安さは魅力
- ネーミングがわかりにくい
- Xiaomi製のスマホだと使い勝手が良い
- 音質は軽い。音楽用途でなく通話用途なら悪くない
- ノイズキャンセリングは効いていない(amazonのページに書いているだけで機能がないのかも)
- 箱や説明書がグローバル版をそのまま持ってきたイメージ
- 説明書が間違って?いて不親切
という感想を持った。1000円足せばAnkerの防水で40時間電池の持つイヤホンが手に入る。もう少し予算を積んで違うワイヤレスイヤホンを購入したほうが良い。
正直に言ってMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicはオススメできるイヤホンではない。実質的な魅力は安さくらいだ。安さは素晴らしい。予算が限られている人には良いだろう。
よくわからないネーミングとまるでグローバル版のような仕様を見てXiaomiの日本での展開に疑問を持った製品となった。Redmi Note 9Sがコスパ最強だっただけに、Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basicに期待したが期待を裏切られた形となった。
関連記事
Xiaomi Redmi Note 9Sの実機レビュー 。3万円以下のスマホならコレ。