AQUOS sense4 plusのカメラ性能をレビュー! アップデートによりカメラ性能は向上した!

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AQUOS sense4 plus
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AQUOS sense4 plus

楽天モバイルから発売されたAQUOS sense4 plusのカメラ性能をレビューします。AQUOS sense4 plusは4つのレンズがあり、パッと見だとカメラ性能は良さそう。しかし、使ってみて弱点は夜景撮影能力にあるとわかりました。作例を用いてレビューしていきます。

2021年2月4日にカメラ性能向上のアップデートがきたため加筆修正しています。

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夜景でカメラ性能を測る理由

作例の前に何故、夜景撮影でスマホのカメラ性能を測るかというと、夜景撮影はスマホの性能の差がかなり出るからです。
スマホのカメラのセンサーサイズはかなり小さく、レンズの多眼化やソフトウェア能力によってその弱点を補っています。しかし、暗所や明暗のハッキリ分かれた場所だと写真を綺麗に撮ることが難しいんです。

Pixel 4a 夜景モード
Pixel 4a 夜景モードで撮影
Redmi Note 9S 夜景モード
Redmi Note 9S 夜景モードで撮影

上の写真は以前Pixel 4aの夜景モードの作例。圧巻の夜景が撮れるスマホ!という記事で扱った写真作例ですが、夜景だとカメラ性能がハッキリとわかるかと思います。

一応、夜景以外の作例も載せますが、そこでは大きな差が見えにくいかと思います。よって夜景の作例が多めです。

AQUOS sense4 plusのカメラスペック

AQUOS sense4 plusのカメラスペック
メーカーSHARP
レンズ広角4800万画素+超広角500万画素+マクロ190万画素+深度190万画素
センサーサイズ
カメラモード夜景・背景ぼかし・スロービデオ・タイムラプス
RAWの記録×
Photoshop Camera×
Google Camera

カメラスペックはこんな感じです。カメラのメインレンズは4800万画素となっていますが、実際に記録できるのは1200万画素です。

本機の標準カメラ(有効画素数4800万画素(48.0M))の最大撮影可能サイズは1200万画素(12.0M)です。

4800万画素(48.0M)で撮影することはできません。4800万画素(48.0M)カメラの4つのピクセルセンサーを束ねて大きく使うことで、

取り込む光量が増え、1200万画素(12.0M)で明るくキレイに撮影することを実現しております。

https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/smartphone/aquos-sense4-plus/?l-id=product_top_aquos-sense4-plus#spec

とのことですが、そこまで画質が向上しているかは微妙です。

Google Cameraで画質の向上は可能です。Google Cameraに関しては以下の記事をご覧ください。

AQUOS sense4 plusのカメラ評価

当サイトのスマホカメラの評価基準です。

  1. ソフトウェア処理能力(アプリの画像処理性能)
  2. カメラのレンズ数(広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ、深度計測用etc)
  3. カメラセンサーサイズ(大きければ画質が上がる)
  4. レンズ性能(スマホの場合F値や監修カメラメーカー)
  5. 画素数
  6. アプリのモードの種類・仕様(RAWを記録できるか等々)

各項目10点満点となります。

①から⑥までの評価ですが①➁が画質にとって最重要。③④が次に画質に重要。⑤⑥は直接画質に関わらない点です。

この基準でAQUOS sense4 plusのカメラを評価すると、

  1. ソフトウェア処理能力(アプリの画像処理性能):5点
  2. カメラのレンズ数(広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ、深度計測用etc):8点
  3. カメラセンサーサイズ(大きければ画質が上がる):6点
  4. レンズ性能(スマホの場合F値や監修カメラメーカー):5点
  5. 画素数:7点
  6. アプリのモードの種類・仕様(RAWを記録できるか等々):4点

35/60点になります。正直評価はかなり低めです。

①はアップデートによりだいぶ向上しましたが高いとは言えないので5点。➁のレンズ数は悪くないです。広角、超広角に加えてマクロもあります。③は公表されていないしセンサーサイズが大きいとは感じなかったので6点。④は低め。超広角に歪みがあったりマクロの性能が低かったりと高性能には感じません。⑤はスペース的には4800万画素撮れそうですが、実際記録できるのは1200万画素です。⑥はアプリのモードが少なくRAWも記録できないので低い点にしました。

カメラ好きにはあまり勧められないスマホと言えるでしょう。Google Cameraを導入し画質向上を図るという裏技はありますが玄人向け。スペックだけみると良さそうなのに画質が低いのは残念ですね。

作例

主に夜景の作例を載せていきます。

2021年2月4日にカメラ性能向上のアップデートがきました。ここではアップデート前の写真ものせているのでご注意ください。

夜景の作例(アップデート後)

アップデート後の写真です。詳しいアップデート内容とアップデートでの変化は検証:アップデートでAQUOS sense4 plusのカメラの夜景撮影能力は上がったのか?朗報:AQUOS sense4 plusにカメラ性能向上のソフトウェアアップデートが来た!をご覧ください。

アップデートによりかなりカメラ性能が上がりました。

夜景の作例(アップデート前の作例なので注意)

比較機種はOPPO A5 2020とGoogle Pixel 4aです。

OPPO A5 2020
Pixel 4a

今から掲載する写真は記述がない限りAQUOS sense4 plus、OPPO A5 2020、Pixel4aの順です。全機種夜景モードで撮影しています。

※OPPO A5 2020の標準カメラで撮影した写真は間違って微妙にデジタルズームしてしまい画角が狭くなってしまっています。この点を承知の上で見てください。


まずは大阪城の写真から。標準カメラを使用。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a

マッピングされた大阪城を撮影。

これはまだ比較的綺麗に撮れています。

AQUOS sense4 plusとOPPO A5 2020は全体的に少し暗いでしょうか。Pixel 4aの写りの良さはさすが。
AQUOS sense4 plusの城はまだ綺麗に写っていますが、質感が少し失われています。OPPO A5 2020のほうが質感が残っています。

AQUOS sense4 plusとOPPO A5 2020のお城の下部のマッピングの顔が塗り潰されています。特にAQUOS sense4 plusは顕著。Pixel 4aは綺麗に撮れていますね。


次は超広角カメラで比較。Pixel4aには超広角カメラはないので、OPPO A5 2020との比較になります。

AQUOS sense4 plus

OPPO A5 2020

これはかなり差が出ました。城はまだしも空がひどい。全体的に靄がかかっています。質感も完全に失われてしまいました。

一方、OPPO A5 2020の超広角カメラがかなり綺麗ですね。お城以外は暗く写ってしまってはいますが、超広角カメラとしてはかなり健闘しているように見えます。2万円の機種とは思えないですね。

次はとある建物。
ここからのAQUOS sense4 plusの写真はかなり酷くなります。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a


オートフォーカスが合わずボヤけた写真に。ここからの写真は写りが悪すぎて、標準レンズではなく、マクロレンズで撮影しているのではないかと何度も確かめましたが、標準レンズで撮影していました。F値が1.8と表示されていたので一番良い性能のレンズで撮れているはずなんです(他のレンズのF値は2以上)。

一方、OPPO A 5 2020とPixel 4aは綺麗に写りました。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020


超広角でも一応撮ってみました。
超広角レンズはメインのレンズに比べて性能が落ちるのでOPPO A 5 2020もノイズが結構のってしまっています。ただ、AQUOS sense4 plusはもう散々な結果に。ただ、ノイズはたっぷりとのっていますが、不思議と標準レンズに比べ超広角レンズのほうがピントは合いやすかったです。謎。

これはあくまで推測ですが、AQUOS sense4 plusの標準レンズはソフトウェアがポンコツなのではないかと思っています。

上の写真はAQUOS sense4 plusの夜景モードで撮影せずにマニュアルモードで撮影したもの。夜景モードで撮影したものより綺麗に写っているかと思います。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a 夜景モード

街灯も撮ってみました。
ここではOPPO A 5が白飛びを上手く抑えていました。Pixel 4aは少々白飛びしがち。ただ、全体的なディテールはPixel 4aのほうが残っているでしょうか。
ここでも酷いのがAQUOS sense4 plusです。
まずこの場面ではピントが全く合いませんでした。街灯の中に変なラインが入ってしまっています。どうなってるんだ…

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020

超広角カメラでもひどい。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a 夜景モード

最後はビルやお堀を撮りました。
もはや解説はいらないと思いますが、飛び抜けて酷いのがAQUOS sense4 plusという印象。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a 夜景モード

最後は謎の石を撮影。肉眼に近いのはOPPO A5 2020。Pixel 4aはまるで昼間みたいになっています。

暗所撮影テスト

このフェットチーネグミというのはパッケージが夜光塗料で光るというもの。
過去にTwitterでも掲載しました。これでAQUOS sense4 plusの暗所撮影能力をみてみます。

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a 夜景モード

ここでもPixel 4aは断トツに明るいです。一方、AQUOS sense4 plusは真っ暗です。

OPPO A5 2020はまだ見えていますかね。

編集で明るさをMAXまで上げて、シャドーを全て持ち上げてみました。それでもギリギリ見える程度。

AQUOS sense4 plus

夜景モードが良くないのかと考え、マニュアルモードで撮影してみました。これでギリギリ見えました。やはりソフトウェアが弱いのかもしれません。

食べ物の作例

AQUOS sense4 plus
OPPO A5 2020
Pixel 4a オートモード

ここまで書くと夜景以外も酷いんじゃないかと思われるかと思います。ただ、夜景以外は一応普通のクオリティです。

ただ、冒頭で書いた通りあまり違いがわからないかと思います。
ちなみに食べ物を撮ろうとするとAIが食べ物であると感知し、暖色っぽく写りました。結構美味しそうに写っていますね。OPPO A5 2020も同様です。
ただ、やはり食べ物の写真では他の機種とは差が出ません。逆にスマホで撮るのが料理がメインの人にとってAQUOS sense4 plusのカメラは気にならないかと思います。

その他作例

AQUOS sense4 plus
AQUOS sense4 plus
AQUOS sense4 plus

長時間露光で一応星も撮影可能です。

AQUOS sense4 plus

ビル群の写真。

同じ場所を超広角カメラで撮影。超広角カメラは少し歪みがあります。

AQUOS sense4 plus

ビル群の夜景。これは悪くないと思います。拡大すると質感が失われていることがもろに見えますが、空の描写は良いです。

使っていて、戸惑ったこと

AQUOS sense4 plusのカメラを使用していて、困ったこと、戸惑ったことを書いていきます。

画素数設定問題

4800万画素どこいった?

私がみた限り、4800万画素にする設定が見当たりません。デフォルトでは9.0MP(4K)となっています。しかし、9.0MPとは900万画素ということ。4800万画素に設定する項目が見当たりません。一応、メインの標準レンズは4800万画素はずなのですが…

なので、

もしかしたら違うレンズで撮影していたのかも?!

と考え撮った写真のF値を確認しましたが、標準レンズのF値1.8で撮れていましたのでレンズは間違えていないはずです。

4800万画素の設定は見当たらないので作例では12MPの設定にしています。もし、4800万画素にする設定を知っている方は教えてください。

暗所でオートフォーカスが効かない

作例でお見せしたように夜景でピントが合いません。夜景だと画質云々の話ではなく、操作がしづらすぎます。正直撮影していてきつかった。

上で見せた夜景のNG写真です。

全体的に靄がかっていてピンボケしてしまっています。特に夜景や遠いところを撮影するとピントを外してしまいます。AQUOS sense4 plusはやはりソフトウェア面のカメラ性能が低いと感じます。

カメラ画面が汚い


Twitterにも載せたのですが、カメラの撮影画面が汚いんですよね。これは夜景だけでなく、全てのシーンに当てはまります。

Twitterに載せたのはカメラの撮影画面をスクショしたもの。伝わりにくいかもしれませんが。
本当に塗り絵みたいになってしまっています。これは改善してほしい…

RAWで記録できない

純正のアプリだとRAWというファイル形式で保存できません。RAWで記録すると編集で変えられる幅が広がるのですが、少なくともデフォルトのアプリではできません。
RAWで記録したい場合はアプリをダウンロードしなければなりません。

まとめ


AQUOS sense4 plusは夜景にとてつもなく弱いということが判明しました。

→アップデートによりかなりカメラ性能が改善されました。

その他に撮影の画面が汚いことや、暗所でピントが合わないなど使い勝手の悪さが目立ちました。
しかし、書いた通り、AQUOS sense4 plusの夜景モードはオートモードが良くないという可能性があります。マニュアル撮影したものは夜景モードで撮影したものより、綺麗に写りましたし明るく写せています。ソフトウェアアップデートで改善されたらまだAQUOS sense4 plusのカメラ性能は良くなる可能性はあると思います。→アップデートによりかなりカメラ性能が改善されました。

あと、食べ物の写真は悪くないと思います。

ちなみにカメラ以外の使い勝手はとても良いです。リフレッシュレート90Hzやメモリ8GBがかなり効いていて最高! 電池持ちも試していますが、結構いいですよ。それだけにカメラ性能は残念…… カメラ性能さえ改善されたら素晴らしいスマホになると思っています。

カメラ性能を改善させたい場合、劇的改善:AQUOS sense4 plusにGoogleカメラをインストールし、カメラ性能を改善させられるのかを検証!というやり方もありますので、改善させたい人は読んでみてください。

ただし、原状のままだとカメラ性能を期待してAQUOS sense4 plusを購入するのはやめておいたほうが良さそうです。

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2 件のコメント

  1. 48MPについてはこのサイトが詳しいです。
    因みに48MPのセンサーを積んでいても、そのまま撮影出来る機種があれば、それを活かして12MPで明るく撮影出来るようにしている機種もあります。

    https://shiromcom.exblog.jp/27648417/

    • コメントありがとうございます。
      情報ありがたいです。ご指摘の通りあえて1200万画素で明るく撮影する、というやり方もありますよね。ただ、残念ながらAQUOS sense4 plusの場合明るく撮れていないですし、楽天モバイルの商品ページで「明るく綺麗に撮れる4800万画素カメラ」と書かれているので、やはり4800万画素に対応するか明るく綺麗に撮影できるようになってほしいですよね。

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